大谷選手が先ほど104年ぶりの偉業、二桁勝利&二桁本塁打を達成。
自ら25号ホームランも放って偉業を達成してしまうのがすごい!!とやや興奮気味のなか、
プロ野球選手としての二刀流が普通ではないというお話です。
野球少年が目指す野球選手像はエースで4番。
エースとして投げることも4番として打つこともチームの一番になることが目標。おじさんも野球少年時代はそうでした。
しかし中学、高校、大学、社会人と野球人生をステップアップしていくと、エースで4番という選手は少なくなっていきます。
選手たちは自身の適正とチーム都合でポジションを割り振られていきます。
野手でも外野手と内野手、さらにファースト、セカンド、ショート、サードごとに求められる適正は異なります。必要なスキルだけでなく、最近は筋力の付け方などトレーニング方法も細分化していると聞きます。
プロ野球選手になるような選手はその過程の中で、スペシャリストとして成長していきポジションの専門家になっていきます。
野球を始めたころはエースで4番だったピッチャーは投げることの専門家になる過程で、ピッチャーとしての価値を最大化するためにバッティングを捨てるという選択と集中をすることになります。
プロ野球選手のピッチャーは投げる専門家であり、打てることは求められないというのが定石でした。
専門家に育成することが当たり前の中で、二刀流で活躍するという漫画の世界のような目標を実現した大谷選手の選手としての素質、努力には尊敬しかありません。
そして、大谷選手の二刀流での実績には、二刀流・大谷という選手をつくるという強い信念をもった日本ハム、そして二刀流という活躍の仕方を最大限に支援するエンゼルスという所属組織の後押しがあったことも忘れてはいけません。
大谷選手の二刀流の活躍には本人の力と二刀流を実現するという意思に加えて、所属組織の支援というファクターが重要な要素だと思います。
ビジネス界においても二刀流が求められることがありますが、成功している人、明らかに失敗している人を見ることがあります。二刀流どころじゃなくて三、四刀流という方もいらっしゃったが、、、ビジネスにおける二刀流の話は長くなりそうなので、また次の機会に。